腰痛のメカニズム
腰痛には様々なケースが存在します。
以下、由来組織・原因・診断名を示します。
※大まかな分類です。
実際には、合併して起こったり、複数の組織が関連します。
※例外として、内臓組織の炎症や損傷でも、腰痛が出る場合もあります。
ここでは割愛しております。
由来組織 | 原因 | 診断名 |
筋肉性 |
疲労の過蓄積 |
ぎっくり腰 |
神経痛 | 坐骨神経への接触や圧迫 内臓性疲労 |
坐骨神経痛 |
関節や靭帯 | 靭帯の捻挫や剥離 |
椎間関節の捻挫 |
骨 | 骨の老化や骨折・変形 |
脊柱管狭窄症 |
由来組織 | 原因 | 診断名 |
筋肉性 | 疲労の過蓄積 筋挫傷(肉ばなれ) | ぎっくり腰 |
神経痛 | 坐骨神経への接触や圧迫 内臓性の疲労 | 坐骨神経痛 椎間板ヘルニア 梨状筋症候群 |
関節や靭帯 | 靭帯の捻挫か剥離 | 椎間関節捻挫 仙腸関節捻挫 |
骨 | 骨の老化や骨折・脱臼 | 脊柱管狭窄症 分離症すべり症 椎間板ヘルニア 側湾症 |
それぞれの診断と詳細はこちらをご覧ください。
腰痛の原因になりやすい生活習慣
腰痛の原因になりやすい生活習慣には、次のようなものが挙げられます。
これらが積み重なって、「腰痛」として現れていると考えましょう。
- 足を組む
- 重心が片足に偏っている
- 猫背、反り腰、左右差
- 座りっぱなし、立ちっぱなし(長時間の同じ姿勢)
- 肥満、喫煙、食習慣
- 運動不足
- カバンをかける肩や持つ腕がいつも一緒
- 寝具や寝る姿勢
- 職業病
痛みのサインは、『やり過ぎ』か『やらな過ぎ』のどちらかです。
痛む組織と重症度の関係
組織の強度と重症度、治りやすさの関係は、以下のようになっています。
筋肉 | 関節・靭帯 | 骨 |
柔らかい | ⇆ | 固い |
軽度 | ⇆ | 重症 |
治りやすい | ⇆ | 治りにくい |
時間・資金・労力(小) | ⇆ | (大) |
基本的には、最初は、柔らかい組織からダメージを受けていきます。痛みも、違和感程度の軽さです。
しかし、
無視し続けていくと、最終的に、骨由来の腰痛に発展していきます。
(慢性腰痛の場合。急性の事故スポーツ外傷等では例外あり)
徐々に症状は重くなり、治る時間も労力も資金も難易度も増えていってしまいます。
早めの対応を心がけましょう。
原因と結果の法則
この世の中は、物理の法則に従っています。
原因のない結果はありません。
誰でもいつでもどこでも『原因と結果の法則』が当てはまります。
痛みや腰痛(結果)⇆ 生活習慣・姿勢(原因)
痛みや腰痛には、必ず原因があります。
しかし、1つではありません。
複数の要因が絡み合って「腰痛」という結果を引き起こしています。
腰痛は氷山の一角に過ぎません。
それらの原因を分解して整理する。
1つ1つクリアーにしていくことが大切です。
痛みとは何か?
痛みやしびれとは、体からのサイン・危険信号・メッセージです。
「今のあなたは何か間違っていますよ。」
「体のことも考えていますか?」
「無関心になっていないですか?」と。
気づいた時点で、すぐに対応し、予防策をとりましょう。